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中上 勝一朗医師らは、二重埋没法と上まぶた脱脂を同時に施術した時の合併症への影響について研究し、論文「Impact of concurrent upper eyelid lipectomy on postoperative complications in buried suture double eyelid blepharoplasty: a retrospective analysis」(埋没式重瞼術における上眼瞼脂肪除去術の同時施行が術後合併症に与える影響:後ろ向き解析)を発表しました。同論文は2025年7月、国際美容外科学術誌「Archives of Aesthetic Plastic Surgery」に掲載されました。
| 論文タイトル | Impact of concurrent upper eyelid lipectomy on postoperative complications in buried suture double eyelid blepharoplasty: a retrospective analysis |
|---|---|
| 掲載誌 | Archives of Aesthetic Plastic Surgery |
| 掲載日 | 2025年7月31日 |
| 著者 | Shoichiro Nakajo, Shintaro Hashimoto, Takahiko Tamura, Kohki Okumura, Hiroo Teranishi |
| URL | https://e-aaps.org/journal/view.php?doi=10.14730/aaps.2025.01396 |
埋没式重瞼術(Buried Suture Blepharoplasty:BSB)は、美容外科手術の中でも頻繁に行われる術式の一つである。術後合併症の発生を抑え重瞼線の持続性を高めるために、上眼瞼脂肪除去術(Upper Eyelid Lipectomy:UEL)が、上眼瞼の厚みがある患者に対してBSBと同時に施行されることがある。しかし、この併用療法の有効性はこれまで明確ではなかった。本研究では、BSB単独施行とUEL併用施行との比較により、術後合併症への影響を評価した。
2024年1月から12月にかけて当院で単一術者によりBSBを受けた102名の患者を対象とした後ろ向き研究である。対象患者は、BSB単独群(モノセラピー群)と、BSB+UEL併用群(コンビネーション群)に分け、臨床的特徴と術後合併症の発生率を比較した。
モノセラピー群は61名、コンビネーション群は41名であった。術後合併症は、モノセラピー群で有意に多く発生しており(21.3% 対 4.9%、P=0.035)、特にコンビネーション群では客観的合併症が一例も認められず、モノセラピー群に比べて有意に低い結果となった(P=0.025)。さらに、多変量解析においても、UEL併用は術後合併症の減少と有意に関連しており、独立した予測因子であることが示されました(オッズ比 0.16、95%信頼区間 0.03–0.81、P=0.027)。
BSB施行時に同時にUELを行うことは、術後合併症のリスクを有意に低下させることが示された。これら2つの手術の併用は、術後転帰を改善し患者満足度を高める可能性がある。
