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橋本 晋太朗医師らは、二重埋没法における執刀医の熟練度が合併症発生率に与える影響について研究し、論文「Impact of surgical experience on postoperative complications in transconjunctival buried suture blepharoplasty: a single-center retrospective study」(経結膜的埋没式重瞼術における術後合併症への術者経験の影響:単施設後ろ向き研究)を発表しました。同論文は2025年7月、国際美容外科学術誌「Archives of Aesthetic Plastic Surgery」に掲載されました。
| 論文タイトル | Impact of surgical experience on postoperative complications in transconjunctival buried suture blepharoplasty: a single-center retrospective study |
|---|---|
| 掲載誌 | Archives of Aesthetic Plastic Surgery |
| 掲載日 | 2025年7月31日 |
| 著者 | Shintaro Hashimoto, Takahiko Tamura, Shoichiro Nakajo, Misaki Miwa, Hiroo Teranishi |
| URL | https://e-aaps.org/journal/view.php?doi=10.14730/aaps.2025.01361 |
経結膜的埋没式重瞼術(Transconjunctival Buried Suture Blepharoplasty:TCB)は、皮膚切開を必要としない低侵襲の手術手技であり、術後合併症の発生率を低下させ、皮膚に傷を作らず、長期的な重瞼線が維持される。これらの利点により、近年TCBは広く普及している。しかしながら、その技術的難易度から、術後成績は術者の経験レベルに大きく影響されると考えられる。そこで本研究では、TCBにおける術後転帰に対する術者経験の影響を評価した。
当院にて単一の術者により施行されたTCB 200症例を解析対象とした。症例は、初期群(n=100)および後期群(n=100)の2群に分類し、臨床的特徴および術後合併症の発生率を比較した。
術後合併症の発生率は、初期群に比べて後期群で有意に低下していた(13% vs 3%、P=0.017)。さらに、主観的合併症および術後1ヶ月以内の合併症の発生率についても、後期群で有意に低かった(それぞれ P=0.030 および P=0.016)。特に、後期群では術後の腫脹、角膜刺激、重瞼線の消失といった合併症が一切認められなかった。
術者の経験の蓄積に伴い、TCBにおける術後合併症は著しく減少した。術式の洗練と技術習熟が、TCBに関連する合併症の発生率低下に大きく寄与していることが示された。
