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田村 貴彦医師らは、目の下のクマ取りにおける127,505人分の症例を研究し、論文「Demographic Data of Orbital Fat Removal for Dark Circles Under Eyes in Nationwide Cosmetic Surgery Group」(全国規模の美容外科グループにおける経結膜的眼窩脂肪除去術の大規模調査)を発表いたしました。同論文は2025年2月、国際医療ジャーナル「Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open」に掲載されました。
| 論文タイトル | Demographic Data of Orbital Fat Removal for Dark Circles Under Eyes in Nationwide Cosmetic Surgery Group |
|---|---|
| 掲載誌 | Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open |
| 掲載日 | 2025年2月 |
| 著者 | Tamura, Takahiko MD, PhD; Okuma, Hiromichi MD, PhD; Furuichi, Yoshimasa MD; Tamura, Taichi MD; Fuse, Takashi MD; Toma, Miku MD; Okumura, Koki MD; Teranishi, Hiroo MD |
| URL | https://journals.lww.com/prsgo/fulltext/2025/02000/demographic_data_of_orbital_fat_removal_for_dark.20.aspx |
近年、経結膜的眼窩脂肪除去が日本で増加している。本研究の目的は、全国展開のクリニックにて実施された経結膜的眼窩脂肪除去術についての検討を行い、本外科手術の指針となるエビデンスを蓄積することである。
当グループで実施された目の下のクマに対する眼窩脂肪除去術を受けた127,505件の患者のデータベースを分析した。年齢、性別、職業、摘出脂肪部位の数、内服薬、合併症について評価した。
手術件数は年々増加しており、2023年には70,000件を超えた。患者の86.5%は女性で、13%が男性だった。職業の上位3つは、会社員(46.2%)、主婦(10.4%)、その他(9.9%)だった。年齢の中央値は43歳で、高齢化の傾向がみられた。手術術式は、ほぼ全てが眼窩脂肪全摘除術が選択された。全摘出術を受けた患者は、部分摘出を受けた患者に比べ、平均年齢が高かった。高血圧、緑内障、網膜疾患などを含む併存疾患は、年々増加傾向にあった。ステロイドと抗血小板薬・抗凝固薬の使用は増加していた。
中高年の患者数は増加しており、今後も術件数が増えることが予想される。高齢化により、今後も患者の合併症やリスク投薬の増加に繋がる可能性が高い。われわれ外科医はこれらのリスク要因を認識し、安全かつ効果的に管理する技術を身につける必要がある。
