ハイドロキノン・トレチノインを使用した治療で失敗しないために注意すべき点を教えてください。

2022/03/18 公開

2024/04/30 更新

①3ヶ月使用しても効果が現れない場合はレーザー治療に切り替えるなどが必要です。
②治療する際は日焼け止めを使用しましょう。

皮膚は表面から「表皮→真皮→皮下脂肪層」という組織に分かれています。
トレチノイン、ハイドロキノンのような塗り薬で表面から治療可能なシミは、表皮に存在するシミです。
表皮はさらに「角質層→顆粒層→有棘層→基底層」に分けられます。
シミの原因であるメラニンは、表皮、真皮、皮下脂肪層のどこにでも存在することができます。
よって、トレチノイン・ハイドロキノン併用療法により効果が得られるのは、表皮のシミになります。
イメージとしては、皮膚の浅い部分にあるシミと考えてよいでしょう。

メラニンは、皮膚の深層にいくにつれて黒く、青く見えたり(ADM等)することがあります。
もちろん見た目だけでは判断できない場合もありますが、大まかな目安として平坦な茶色いしみはトレチノイン・ハイドロキノンの塗り薬の効果が得られる可能性が高いといえます。
それより深い部位にある「しみ」は塗り薬では効果が乏しく、レーザー治療が適応になります。
よって、3ヶ月使用しても効果が現れない場合はレーザー治療や、くり抜き法等深い層にも対応ができる治療に切り替えると良いでしょう。
トレチノイン、ハイドロキノン使用中は、紫外線の影響を非常に受けやすい状態になっています。
特にハイドロキノンは紫外線にあたると逆にシミを濃くしてしまいます。
そのため、朝の使用はあまりおすすめしません。
もし使用する際は、ハイドロキノンを塗った後にSPF20以上の日焼け止めを使用することを推奨します。

  

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このQAを監修したドクター

高柳 佑衣子

新宿東口院 院長

高柳 佑衣子

都内大学病院皮膚科で外科手術だけでなく、患者様のお肌の悩みと向き合って参りました。
ご要望を丁寧に伺った上で患者様に適した手術方法をご提案し、リスクやご予算などに合わせてベストな治療を一緒に考えていきます。
日本皮膚科学会正会員
日本美容外科学会員

経歴
東京女子医科大学医学部 卒業
順天堂大学附属順天堂医院 皮膚科
越谷市立病院 皮膚科
東京曳舟病院 皮膚科
同愛会病院 皮膚科
東京中央美容外科 新宿東口院 副院長
東京中央美容外科 渋谷西口院 院長
東京中央美容外科 秋葉原院 院長
東京中央美容外科 新宿東口院 院長
備考
日本皮膚科学会 正会員
日本医師会 認定産業医

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