目の下のクマは何かの病気ですか?

2019/01/15 公開

2022/03/15 更新

目の下のクマは病気?

目の下のクマと病気が関係あるかのように言われていたりします。

実際は、病気と直接関係あるクマでないことの方が多いのですが、一部で目の下のクマと「関連が深い病気」がいくつかありますのでそれについてご紹介しましょう。

目の下のクマと関係が深い病気には何がある?

バセドウ病

バセドウ病とは甲状腺機能亢進症と呼ばれる病気の一種で、その症状のひとつに眼球突出という症状があります。

眼球突出の初期症状で、クマが出現することがあります。

バセドウ病になると、目の周りの筋肉(外眼筋)と目の周りの脂肪(眼窩脂肪)が増加します。

初期では、目の下の脂肪(眼窩脂肪)が出てきて、それがクマ(黒クマまたは赤クマ)に見えることがあります。

目の下のクマの種類について

バセドウ病の眼球突出

ADMエーディーエム(アザ)

ADM(エーディーエム)はアザの一種です。

女性に多いアザで、アザが目立つのは20歳台が多く、発症は10代後半から30代に見られます。

ADMによる目の下のクマ

多いのは両ほほに肝斑のように数mmほどのくすんだ色の色素沈着が左右対象に見られます。

まれに目の下に目立つことがあり、これがクマのように見えてしまいます。

ADMによってクマになってしまっている場合にはレーザー治療以外には改善できませんので医療機関での治療が必要です。

※ADM:Acquired Dermal Melanocytosis 後天性真皮メラノサイトーシス

直接の関係は薄いが間接的にクマを目立たせてしまう病気

ガンなどで体重が急激に落ちたとき

ガンなどいわゆる大病といわれる病気にかかると、病気が原因で痩せて、皮膚がたるんでしまいます。

痩せて目の下の脂肪が減ったり、皮膚がたるむことで目の下のクマができてしまうのです。

貧血

貧血になると顔全体が血色不良になり、青白くなります。

また血色素量が減ることで皮膚の透過性が上がって、目の下の皮膚が透けて下の筋肉(眼輪筋がんりんきん)の赤みが目立ち、その結果「赤クマ」として見えてしまうことがあります。

肝機能障害・肝不全

肝機能はウイルス、薬、アルコールなどの原因によって障害を起こします。

肝機能が著しく低下すると、黄疸おうだんといって皮膚が黄色くなる症状が出ることがあります(ちなみに黄色くなるのは皮膚だけではなく、眼球の白目部分も黄色くなります。)。

黄疸が出ると皮膚のトーンが下がってクマが目立ったり、肝機能障害が続くと痩せることで目の下の皮膚がたるんでクマが目立つことがあります。

基本的には肝機能を正常化させることで黄疸が改善し体重も戻るので、それに伴いクマも改善します。

花粉症やアトピー性皮膚炎

花粉症やアトピー性皮膚炎で目が痒くなり、四六時中目をこすってしまうことがあるかと思います。

目の周囲をこすって刺激を与えると、皮膚に色素沈着を起こしやすく「茶クマ」の原因になってしまうのです。

花粉症だからとかアトピーだからクマになるわけではなく、それが原因で目をこする頻度が増えると出てくるクマの症状です。

一度色がついてしまうとなかなか消えないのが特徴です。
なるべく目周りに触れないようにすれば時間経過とともに薄くはなります。

病気ではないものの不健康な状態から目立つクマ

疲れや寝不足

疲れがたまったり、寝不足が続いたりすると、目の下に青っぽいクマが目立つことがあります。

青クマといって、目の周辺の血液循環が悪くなるために起きるものです。
うっ滞(うったい)した静脈の血液が透けて見えてしまいます。

目の下の皮膚を引っ張ってテンションをかけると青みが薄くなることでわかります。

関連コラム

老化が原因で眼窩脂肪が下がりクマが目立つこと

正常な目元と目の下に膨らみがある目元の比較と特徴。通常の目元/眼輪筋が引き締まっているので、ふくらみが発生していない。目の下にふくらみがある目元/眼輪筋が前に出てしまったため、ふくらみが発生している。

正常な目元と目の下に膨らみがある目元の比較と特徴。通常の目元/眼輪筋が引き締まっているので、ふくらみが発生していない。

目の下にふくらみがある目元/眼輪筋が前に出てしまったため、ふくらみが発生している。

老化が原因で、必ずといっていいほど目の下のふくらみ・クマ・たるみの症状は現れます。原因は加齢により、筋肉の衰えと皮膚内部にあるコラーゲンやエラスチンが不足し、お肌のハリが低下するためです。目周りの筋肉と皮膚が加齢により弱くなることで、眼球のすぐ周りにある眼窩脂肪が眼球の重みを支えきれず下垂し、目の下の皮膚がふくらんでしまうのです。
結果、目の下にふくらみ・たるみができ、その影が目の下のクマとなり現れるのです。
このクマができることで、疲れてみえたりお顔全体が暗く見えてしまい、老け顔を加速させます。

まとめ

「目の下のクマ=病気」と直結させて考える必要はありませんが、寝不足や疲れ以外に思い当たる原因が考えられないときは何らかの身体の不調は考える必要があるかもしれません。

いつからどのような経過で目の下のクマが目立ってきたのか、急激に体重が落ちていないか、休日にしっかり休んでもクマは目立つのか、貧血の可能性はないかなど考える必要があります。

クマには様々な要因があります。心配なときは、簡単な採血でもわかる可能性がありますので医療機関にご相談ください。

このQAを監修したドクター

村田 大典

新宿西口院 院長

村田 大典

美しい仕上がりはもちろんのこと、施術を受けた患者さんの人生が幸せに変化する事を目指す。
全国から指名が殺到するリピーター率トップクラスの予約困難ドクター。

経歴
杏林大学 卒業
東京女子医科大学 形成外科・皮膚科・麻酔科
TCB 東京中央美容外科 宇都宮院 院長
TCB 東京中央美容外科 新宿三丁目院 院長
TCB 東京中央美容外科 新宿西口院 院長
備考
日本美容外科学会(JSAS) 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本アンチエイジング外科学会 会員
日本静脈学会 会員
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医
ボトックスビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医

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